岸和田城@大阪府

2025年10月25日

昨日の和歌山城訪問から、南海線に乗って岸和田城に移動。

続日本100名城にも選定されている岸和田城は、近くを紀州街道が通り、昔から交通の要衝として重要視されてきました。

始まりは1334年の楠木正成の一族となる、和田高家とされています。

1585年には羽柴秀吉の叔父のなる小出秀政を城主として大改修。この時に五層の天守が築かれました。

江戸時代には岡部氏が13代に渡って城主となり、岸和田藩として明治維新まで統治。

岸和田市といえば、だんじり祭り!

この岸和田城下町を駆け抜けます。

城下町周辺は江戸時代の岸和田城を思わせる寺町や、クランクした道が多くあり、街の中に名残というものを感じることができます。

岸和田駅から歩いて15分程で岸和田城に到着です。

本丸を囲む形で内堀があり、美しい石垣を見ることができます。

天守内部にある岸和田城の模型。

岸和田城は幾つもの堀で厳重に防御されており、本丸はまるで水に浮いているかのように、完全に堀で囲まれています。

本丸の石垣は幾つもクランクしています。

これは2方向、もしくは3方向から攻撃できる特徴があります。

この辺りの本丸石垣は積み方が異なっており、全体的には野面積みと打込接の中間くらいの積み方。

しかし真ん中の奥まった場所は、石材を均一に加工して積んだ、切込接の技術。

岸和田城の特徴としては、犬走りという石垣の下に通路があること。

本来、石垣の下に通路があると敵が攻めやすくなるので設けられることはありませんが、

和泉砂岩という強度の低い石材を使っていることから、補強として設けられたとも言われています。

岸和田城の天守。

江戸時代には五重の天守が建っていましたが、落雷によって消失。

現在は三重三階の天守が復元されています。

ところどころ色が異なる石材を使われているのは、豪雨によって損傷した石垣を修復した為。

本丸はコンパクトながら、水堀と石垣で完全防備。

市役所側から本丸に向かう途中、クランクした広い道があります。

こちらは、二の丸とニの曲輪を繋ぐ極楽橋跡になります。

橋を渡って櫓門形式の門を抜けると本丸となります。

本丸への通路はこの一本のみ。

橋から見た本丸石垣。

巧みに積まれた石垣を間近で見ることができます。

本丸ないから見た天守。

奇跡的に日も少し出てきました。

天守内部は現在、博物館となっています。

続日本100名城のスタンプは受付の脇にあります。

本丸内から見た天守台石垣。

石を加工した矢穴の跡もあり。隅は算木積みではなく重ね積みのように見えます。

天守最上階から見た本丸。

天守の前に広がるのは八陣の庭で、国の名勝に指定されています。

天守から見た景色。奥にはうっすらと淡路島と明石海峡も見ることができます。

天気が良い日は、絶景を望むことができるのでしょう。

大坂城と和歌山城の中間に位置し、さらに海と紀州街道を抑えることができるこの立地は、理に適った重要な城であったといえます。

一度本丸を出て岸和田市役所の方から二の丸の石垣を見に行きます。

左側は明らかに継ぎ足したような石垣ですが、右側は美しい当時の石垣を見ることができます。

二の丸の隅には1623年に京都の伏見城から移築された伏見櫓がありました。

伏見城は豊臣政権〜初期徳川政権時に政治の中枢として機能した城。

二条城を築城したことで廃城となり、建築物は各地に移築されました。

この岸和田城に伏見城から櫓が移築されたという事は、江戸幕府にとってこの城がとても重要であったと思われます。

伏見櫓下の石垣。

隅部は緩めの勾配から上部はほぼ垂直に立ち上がっています。

とても美しいシルエット。

隅部は算木積みとなっていますが、ビッシリと隙間なく積まれた算木積みではなく、石垣技術における完成系の一歩手前くらいの積み方でしょうか。

岸和田城は同じ面でも積み方が違ったりするので、改修や修復が何度かある中で、その時代の技術が生かされていると思われます。

続いて岸和田城の周辺に点在するお寺の中で、本徳寺に訪問します。

本徳寺の周りにはお寺が多く、静かな雰囲気が流れています。

なぜ、この本徳寺を目指したのか。

このお寺は明智光秀の実子となる、南国梵桂が建立したとされています。

我々が社会の授業で、教科書に載っていた明智光秀の肖像画は南国梵桂が描かせたもので、本徳寺に所蔵されていました。

明智光秀の肖像画は唯一となります。

本徳寺から歩いて5分ほどの場所には観蔵院があります。

岸和田城から見ると、観蔵院が北東の鬼門にあたることから、鬼門守護寺院として建立されました。

木造観音立像は平安期の作といわれ、市の文化財に指定されています。

岸和田市は城だけでなく、街並みや雰囲気が素晴らしかった。

ちょうど商店街のイベントをやっていたこともあり、アーケード内の商店街は活気があり、ややスローな街の雰囲気も個人的にはフィットしました。

今回の3日間の一人旅も充実した内容となりました。

・勝龍寺城【再訪城】

・淀城【初訪城】

・大坂城ライトアップ【夜は初訪城】

・大坂城【再訪城】

・和歌山城【初訪城】

・和歌山城ライトアップ【初訪城】

・岸和田城【初訪城】

2泊3日で約42km歩きました。