【千葉県】稲村城

CASTLE DATA FILE.19
登城日:2023年11月22日
交通手段:館山城から車で約15分
ステータス:国指定史跡
ジャンル:平山城
遺構:曲輪・堀切・土塁・切通し・虎口
御城印:館山城天守閣「館山市立博物館分館」で購入
安房を支配した 里見一族の歴史を分けた運命の城
千葉県城めぐりの旅、2城目は稲村城。館山城からは車で20分程度で、同じ館山市にある平山城です。
結論から言いますと、館山城に行った際は稲村城に是非寄って欲しい城です。
稲村城は1533年頃に廃城になりましたが、それまでは里見氏の本城と考えられています。
1530年代に里見氏内で家督争いが起こり、後の稲村城の戦いの舞台となった城です。
2012年には国指定跡に指定されています。
千葉県には多くの城跡がありますが、国の指定史跡の城は、実は本佐倉城と稲村城だけです。
国道128号線を走っていると、リサイクルショップベイツーというお店があります。
その手前を曲がると、内房線の電車が走っています。
城跡の近くに車を停めるのはできないので、道の駅グリーンファーム館山に停めることができます。登城口までは歩いて15分程です。

最初はカーナビ通りに向かうと、結果的に通行禁止エリアに出てしまいました。
この山に稲村城はあるのですが、入ることができず、ぐるりと周って反対側のもう一つの登城路に向かうことにしました。

かなり遠回りをさせられながら、反対側の登城路を目指します。
約64mの小高い山に稲村城はあります。
天気は快晴。城めぐりには絶好な日です。

城跡の近くに来ると丁寧な案内看板があります。

畑が広がる中に稲村城の登城口があります。

水往来という切通しで、徐々に高さを増していき、最終的には大人の身長程の高さになりました。

森に入ると岩盤の切通しになっています。
自分の身長よりも高い岩の間を通り抜けるので、かなり迫力があり圧倒されます。

廃城になってから、いくつもの時代が流れていますが、稲村城はそのまま眠り続けていたのでしょうか。状態が良い貴重な遺構がそのまま残っている印象です。

アドベンチャー感が強め。切通しが長いこと続きます。

水往来を抜けると広めの曲輪跡となる、中郭に出ます。
この中郭部の反対側にも水往来があり、本来なら登城口になっています。カーナビではそちらの登城口に案内されました。

中郭部を90度曲がり、尾根沿いを進むと主郭へと続きます。
竹のトンネル。
小学生の時によく森を探検したり秘密基地を作ったことを思い出します。
案内看板があるので、迷うことなく先に進むことができます。

右手には何段にも折り重なった腰曲輪があり、下まで見下ろすことができます。

横から見ると巨大な半円を描いて腰曲輪が展開されています。
もし稲村城を攻める場合、この半円の中に追い込まれたら逃げようがないなと、妄想しながらしばらく眺めます。

山城では定番の堀切。
尾根をあえて切り落とすことで、敵の侵攻を食い止めます。
看板があると、これが堀切なんだなと分かるので、素人のワタクシにはありがたいアイテムです。

後から調べると、稲村城には堀切は3ヶ所あるようです。

平坦な尾根が続いていましたが、主郭を目の前にして、急な坂道となります。

坂を登ると大手虎口が現れます。
最後の最後まで中世城郭らしさを見せてくれます。

主郭部は広く壮大。
北側と西側は急斜面の要害になっていて、防御機能に優れた城です。

主郭部では土塁を確認することができます。

写真では分かりづらいですが、高さもそこそこある立派な土塁でした。

主郭からの眺望。北側には滝川が流れており、外濠の役割を果たしています。

海も見えて絶景。
この景色、いつまでも見ていられます。
しかし、当時はここで激戦が繰り広げられた城でもあります。

帰りは同じ道を通って帰ります。改めて、水往来の岩盤切通は凄い!

城内では遺構の説明看板もあるので分かりやすいですし、道も整備されているので細かな努力に感謝です。

畑やススキなど故郷や昔を思い出す事が多い1日でした。
観光でも行きやすい館山城とは別の魅力があり、中世の城郭を存分に楽しむことができます。

見た目はどこにでもあるような山なのに、そこには間違いなく城の足跡がありました。
後から調べると、本郭には大手虎口の他に搦手の虎口があり、土橋や堀切を見ることができたようです。
今まで整備された城しか攻めたことがなかったので、見どころを見逃さないためにも事前準備は大切だと痛感しました。

夜は南房総市のウミサトホテルに一泊。
ホテル近くの御食事処わたなべさんで食事。

これが感動するほど素晴らしいお店でした。
全体的に安く、メニューも多い上に、何よりも全ての料理が美味しかった。

朝の景色も最高。










