長崎県

日本の歴史で幾つも重要なファクターとなる長崎県。

発掘調査により対馬の縄文人は、すでに海を渡って朝鮮との交易を積極的に行っていたことがわかっている。また、壱岐(いき)には『魏志倭人伝』にある一支国(いきこく)の王都と考えられる遺跡が発見されている。

長崎県は、古代から大陸とのつながりが強かった。室町時代にキリスト教が伝わると、最初のキリシタンとなった大名・大村純忠が長崎を開港。南蛮貿易の中心地としてにぎわい、さらに多くの教会が建てられた。

一時はキリシタン領となるが、豊臣秀吉の伴天連追放令後に公領となった。江戸時代には鎖国政策のもと、ポルトガル商人を置くため、日本唯一の貿易地・出島が造成された。

日本最大規模の一揆、島原の乱の舞台も長崎の地である。

幕末には、イギリスの貿易商だったトーマス・グラバーが長崎を訪れ、貿易や漁業、石炭採掘などの多くの事業を展開した。

長崎県

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原城【続日本100名城】: 32.628271, 130.252587
福江城【続日本100名城】: 32.693052, 128.846503
金田城【続日本100名城】: 34.300302, 129.275415
島原城【日本100名城】: 32.790166, 130.367396
日野江城: 32.667054, 130.322957
平戸城【日本100名城】: 33.368586, 129.557573
三城城: 32.915450, 129.963927
諫早城(いさはやじょう): 32.845328, 130.046518
直谷城: 33.286692, 129.695685
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原城【続日本100名城】
原城【南島原市】

島原の乱で天草四郎を総大将とする3万7千人が88日間立て籠もった城。原城が一揆軍に利用された為、幕府は残存する石垣などを徹底的に破壊。発掘調査では惨殺された一揆軍の人骨や鉛の弾丸、十字架、メダイ、ロザリオ珠などが出土している。



遺構:石垣・空堀・虎口
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福江城【続日本100名城】
福江城【五島市】

黒船の来航に備えて、幕末の1863年(文久3年)に福江藩最後の藩主である五島盛徳が完成させた。しかし、わずか9年後に解体された日本最後の海城。



遺構:櫓・門・塀・石垣・堀・土塁・庭園
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金田城【続日本100名城】
金田城【対馬市】

7世紀に築かれた古代山城(朝鮮式山城)。663年の「白村江の戦い」に敗れた倭国が唐・新羅に対する防衛のために、対朝鮮半島防衛の最前線として築かれた城



遺構:城門・水門・石塁・土塁・建物跡
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島原城【日本100名城】
島原城【島原市】

5層の天守を持つ平城。 「島原の乱」では一揆軍の攻撃を受ける。天守・櫓など一部復元され、内部は資料館になっている



遺構:石垣、堀

復元建築:天守・丑寅櫓・巽櫓・西櫓(外観復元)
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日野江城
有馬晴信の居城 島原の乱の際、原城と並ぶ重要地 天正遣欧使節を送り出した城でもある

遺構:石垣、空堀
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平戸城【日本100名城】
平戸城【平戸市】

1599年に松浦鎮信が日之嶽城として築城を開始。完成間近の1613年に徳川幕府への配慮から自ら城に火を放った。1704年に再建を開始し、山鹿素行の軍学に沿って縄張りされた。赤穂城と並び、数少ない山鹿流による城郭である。



遺構:櫓・門・石垣

復元建築:天守(模擬天守)・櫓
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三城城
三城城【大村市】

日本初のキリシタン大名 大村純忠が築いた城。1637年(寛永14年)に江戸幕府の命により城は完全に破却され廃城。現在、遺構は空堀と土塁の一部が残るのみですが、発掘調査では当時の生活用品や鉄砲の弾が出土している。

遺構:空堀・土塁
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諫早城(いさはやじょう)
諫早城【諫早市】

西郷尚善によって築かれた城で、豊臣秀吉が発令した九州征伐に従わず所領を没収され、諫早の地は龍造寺家晴に与えられた。諫早氏は代々諫早城を居城として維持していましたが、財政難によって城が維持できなくなり廃城となる。

遺構:曲輪・石垣・堀・庭園
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直谷城
直谷城【佐世保市】

直谷城は標高175mに造られた中世の山城。遺構の保存状態がよく、天守台や櫓台だけでなく、土塁や空堀、竪堀などもはっきりと確認できる。なお「壇ノ浦の戦い」で、入水自殺したとされる安徳天皇がじつは生きていて、この直谷城にかくまれていたという伝説がり、城内には石仏がある。

遺構:曲輪・天守台・櫓台・土塁・石塁・空堀・竪堀・井戸

5. 佐賀関城(さがのせきじょう)

場所:対馬市

築城:対馬藩宗氏が築いた山城

特徴: 朝鮮半島に近く、国防の拠点 古くからの外交・貿易の要衝

現在:遺構が点在

6. 金石城(かねいしじょう)

場所:対馬市

築城:宗義智(1592年~1599年頃)

特徴: 対馬藩の藩庁(城郭というより武家屋敷風) 石垣と門が残る

現在:一部復元、歴史資料館も併設

7. 久田城(ひさだじょう)

場所:対馬市

築城:南北朝期〜戦国時代

特徴: 宗氏初期の居城とも言われる 山城で防御に優れる

現在:曲輪や堀切など遺構が確認可能

8. 志佐城(しさじょう)

場所:佐世保市 築城:戦国時代、松浦党の拠点

特徴: 水軍の城として栄えた 戦国末期まで松浦氏の居城

現在:遺構あり

9. 平戸城(亀岡城)

場所:平戸市 築城:1718年再築(松浦家)

特徴: 海に面する美しい海城 近年天守が復元され、内部は展示施設

現在:観光地、夜のライトアップも人気

10. 勝本城

場所:壱岐市

築城:戦国時代、松浦氏

特徴: 壱岐の防衛拠点 朝鮮出兵の際に要塞化

現在:石垣・空堀が一部残存

11. 八幡城(やわたじょう)

場所:壱岐市

築城:松浦氏によるとされる

特徴: 壱岐守備の重要拠点

現在:遺構少ないが、伝承あり