【千葉県】白浜城

CASTLE DATA FILE.91
登城日:2025年12月31日
交通手段:車 ※専用駐車場なし
ステータス:房総市指定史跡
ジャンル:山城
遺構:曲輪・空堀・切通
御城印:「道の駅 富楽里とみやま」で購入
里見氏の房総半島での勢力拡大は、この白浜城から始まった
今年最後の城めぐりは千葉県南房総市にある白浜城です。
白浜城は房総半島で勢力を誇った戦国大名 安房里見氏の始まりと伝わる城です。
1454年の享徳の乱により、事実上は上杉氏の領地であった白浜を奪還するために、里見氏がこの地へ送り込まれました。
標高140mの山頂に築かれた城で、南房総市の指定跡になっています。しかし、看板などは無いので事前の準備は必要かと思います。ワタクシはネットで調べて登城口を探しました。

結論的には登城口は二つあるようです。ワタクシは今回、青木観音堂の脇から登りました。Googleマップでも青木観音堂は出てくるので、分かりやすいかなと思います。

ネット情報ではあまり整備がされていないので登るのが大変と書いてましたが、ワタクシが行った時は綺麗に整備されていて、かなり登りやすかったです。

熊ナシ県の千葉県ですが、イノシシが出ているようで注意が必要です。

城内には城郭の説明看板などは無いので、不安もありますが、チェーンが張ってあるのでこのチェーンに沿って進めば攻略できます。

振り返っての一枚。
標高140m程度でも割と急な坂道がクネクネと続きます。

10分〜15分ほど登ると、突如ものすごい遺構が現れます!

まるで岩を切り裂いたような切通!

千葉県の城ではよく見られる岩盤の切通。
まさか、白浜城でも見ることができるとは!かなりの迫力です。

切通を抜けると虎口らしき場所に出て、道が分岐します。チェーンに沿って左に進むのが正解です。
しかし、ワタクシは間違えて右に進んでしまいました。マップも説明板も無いので注意が必要です。

振り返っての一枚。高さのある岩盤の切通に、疲れなど一気に吹き飛びます。

道中は狭く切岸の様に削られて急な崖になっています。

間違えて右に進みましたが、おそらく当時の遺構らしき曲輪が至る所に展開されています。
このような平場にはイノシシの足跡と、イノシシが掘ったであろう穴が多く見られます。

かなりアドベンチャー感がある道が続きますが、間違いなくイノシシと思われる足跡が、あちこちに付いていました。
道なりに進むと少し開けた曲輪がありますが、私有地っぽい感じがしたので引き返します。
そこで、道に間違えたことに気付きました。

引き返して切通まで戻ります。改めてチェーンに沿って進みます。
道の下は木で茂みになっていますが、空堀のようになっているのが確認できます。

実際に空堀かは不明ですが、登城路の脇が落ち込んでいます。

狭い一本道はひたすら歩きます。登城路自体はどこも綺麗です。

頂上には第一展望台があり、簡易の単管で組まれた展望台となっています。
白浜城には第一展望台と第二展望台があり、再び歩いて第二展望台の方へ進みます。

第一展望台から第二展望台に向かう道中は、険しいので注意が必要です!
高い山ではありませんが、トレッキングシューズは必要かと思います。割と急な山道も現れます。

しっかりとしたチェーンと支柱ではなく、第二展望台までは虎ロープが目印になります。

両側が堀になっており、土橋らしき遺構も確認できます!中世城郭の雰囲気が満載で楽しいです。

海側は切岸になっており、急な崖が続きます。
右側には幾つか空堀の様な掘り込みが見られました。イノシシの恐怖に晒されつつも、城郭の遺構らしき物を見ると、ドキドキよりもワクワクが勝ちます。

10分〜15分ほどで第二展望台に到着です。
こちらは立派な展望台になっており、絶景を楽しむことができます。

展望台からは雄大な海が広がります。天気も良く、しばらく海を眺め続けました。

小田原北条氏と江戸湾を挟んで戦いを繰り広げるまでに勢力を拡大した里見氏。
その第一歩と言われているのが、この白浜城といわれています。

眼下には野島埼灯台も見ることがでます。あの灯台が房総半島の最南端となります。
きっと当時の武士達もここからの太平洋を眺めていたと思います。
変わらない景色を眺めて、そんなロマンに浸れるのも城めぐりの醍醐味です。

第二展望台から下って、もう一つの登城口へと向かいます。幾つもの段になって、曲輪の様な平地が配置されています。
以前、この山一帯に畑が広がっていたらしいので、畑跡の可能性が高いと思われます。

麓に近づくと、またしても驚きの岩盤の切通が現れます。

青木観音堂の方の登城口よりも高さがある岩盤!
こちらの方が、道も整備されているので攻略しやすいかと思われます。

これを見てテンション上がらない人はいないでしょう!

しかも、綺麗に90度に折れ曲がって岩盤が削られています。

もう一つの登城口。
白浜城は東西1km、南北400m 当時としては巨大な城郭だったと思われます。しかし、畑として利用された時期もあり、日本軍がこの山にレーダーを据えたという話もあります。
さらに、アメリカ軍がこの山に大砲を撃って直撃したという話も残っています。
どこまで当時の城の遺構なのか計り知れない部分はあります。切通も実際はいつの時代に造られたのかは分からないのですが、そこを含めて遺構を探したり想像するのも楽しみの一つです。

のんびりした風景も素晴らしい。麓一帯には畑が広がっています。
謎多き城 白浜城。色々なことがあった今年1年の締め括りとしては最適な城でした。
来年、また新たな城に出会えるのを楽しみにしています。







