【滋賀県】彦根城

CASTLE DATA FILE.11
登城日:2023年9月24日
交通手段:JR東海道本線「彦根駅」から徒歩約15分
ステータス:日本100名城・国宝・国指定特別史跡
ジャンル:連郭式 平山城
遺構:天守、 櫓・門・塀・馬屋・石垣・土塁・堀
国の重要文化財:櫓・門・馬屋等5棟
復元建築:御殿
スタンプ:「開国記念館」で押印
御城印:「彦根城管理事務所」で購入
前回訪問:2023年9月23日

琵琶湖に映える、白亜の国宝 現存天守

関西方面城巡り3日目。
ラストは昨日のライトアップの彦根城に引き続き、朝イチに再び彦根城に向かいました。

昨日はナイトバージョンで暗かった為、今日は城の隅まで見ていこうと思います。

関ヶ原で勝利した徳川家康は西国の牽制の要所として、徳川四天王の井伊直政を石田三成の居城だった佐和山城に移封しました。
その後井伊直政は琵琶湖に近い現在の場所に築城を計画。しかし、慶長2年に井伊直政は死去。
意思を継いだ井伊直継、井伊直孝によって20年に渡って築かれた城です。

江戸時代以前に作られた天守が、そのまま現存している貴重な城。
天守は全国でも12城しか残っていない、江戸時代から残る現存建築となります。
さらに、その現存12天守の中で国宝に指定されている5城のひとつです。

井伊家が14代に渡って藩主を務めてきました、彦根藩の政治の拠点となります。

本日は佐和口の右手から歩いて向かいました。
昨日のライトアップも格別でしたが、昼は水濠に多聞櫓と二重の隅櫓が映って綺麗でした。

これはナイスショットでした。

佐和口御門。現在の彦根城のメインゲートです。
左側の多聞櫓は江戸時代の現存櫓で、国の重要文化財!
右側は佐和口多聞櫓。明治に解体されましたが、RC造で復元。
今は開国記念館という、彦根城についての資料館になっています。ここで御城印も買えます。

青空と城は映えます!打込接の石垣は曲線も美しい。

大迫力な枡形虎口。

ここまで巨大で威圧感のある枡形の入り口は珍しく、豊臣と徳川の軍事緊張がピークに達した時期に築城された城なので、実践仕様になっています。

開国記念館から見た佐和口門の喰違い。
右側の黒い建物は馬屋。馬屋には改めて後ほど周ります。

階段を上がると天秤櫓が見えてきます。
天守に向かうにはこの橋を渡らなければ攻略する事ができません。

このエリアも一斉攻撃の対象です。
巨大な石垣の上に天秤櫓がそびえ立ちます。ここから、弓矢や銃弾が飛び交うこと間違いなしです。

これは復元された橋なのですが、ここまで突破してきた敵兵を寄せ付けないために、いざという時は橋を倒壊させる仕掛けも用意されていました。

非常に興味深いのは、一見左右整った美しい櫓なのですが、左右の櫓の向きが違います。
理由としては西側は京都を向いています。そして東側は江戸を向いています。

さらに、右と左の石垣の積み方が違います。
これは、左右で積み上げた石工職人と積み上げた時代が違うからだそうです。

右手は築城当時に福井県の石工職人が積んだ牛蒡積み。左手は幕末に積みかえた、切石の落とし積み。

遠くには琵琶湖も見えます。
素晴らしいロケーション!

貴重な現存城門。

天秤櫓は無料で公開されており、内部に入ることができました。

二階へは上がることはできませんが、この階段の急角度は凄い。横から見てもほぼ垂直に近い。と言うより、ハシゴに近いです。降りる時絶対怖いと思う。

天秤櫓は豊臣秀吉が築城した、長浜城からの移築とされています。
彦根城は急ピッチで築城されたので、廃城になった様々な城から移築した建築物が多いのが特徴。

天秤櫓を抜けると、天守に向かう最後の櫓と門が見えてきます。

重要文化財の太鼓門櫓と続櫓です。

本丸表口を守る最後の砦。
こちらも他の城から移築されたものらしいです。しかし、どこの城からの移築かは今も謎とされています。

一際大きな石は鏡石。

太鼓櫓の内部にも入ることができます。
よく見ると窓の縦格子が正方形ではなく45度くらいに角度がついた格子なのがわかります。

これはこの窓から銃で狙う際に、正方形よりも角度があったほうが銃の可動範囲が広がるために考えられた仕組みです。

ここまで既に見どころ満載でしたが、やっと天守が現れました!
この広場は本丸跡地のなります。

打込接の乱積み。
天守自体は小さめですが、敵を迎え撃つ狭間が多く設置されています。

防御に優れた城でありながら、唐破風、切妻破風、入母屋破風、最上階の華頭窓など外観の華やかさと威厳も実現した魅力満載の城です。

昨日も書きましたが、本丸前ではなく左手の通路側から見た天守が正面です。
天秤櫓同様、こちらが京都を向いているからりしいです。

こちらからのショットは木もあって、なかなか難しいかな。
天守は三重三階、望楼型天守です。

天守に入ると階段があります。
角度61度のかなり急勾配。実はこれも堅固な守りの一種。

最後の最後に天守にまで敵が攻めてきた際、階段が急な方が敵は足が止まるので攻撃しやすいからと言われています。

彦根城は西国からの進軍を食い止める重要な拠点だった為、築城が急務でした。
工期短縮の為、廃城となった様々な城から石材や木材を移築したリサイクルの城です。

天守も同様で、大津城からの移築と言われています。

移築のリサイクル建築物なので、移築前の城のほぞ穴なども、そのまま残っています。

この木材の反り具合は驚きです。
これを巧みに使用する建築技術は素晴らしい。

最上階の中から見る琵琶湖。
今も昔も変わらないこの景色。そして時代が変わっても残り続けている現存天守。

本丸反対側、西ノ丸からのショット。
ちょうど太陽が天守と重なり、神々しく輝いています。

天守と付櫓を支える石垣。
複雑な形状に合わせた石垣は芸術です。 

自然石を巧みに積み上げており、隅石はまだ発展途上という印象。
石垣の技術は1600年以降の築城ラッシュに伴って急速に発展します。

西の丸から階段を下れば、城外に向かう事ができます。

こちらは黒門山道という道なのですが、登ってきた表門山道よりも高い石垣が立ちはだかります!
様々な形状の石垣があって、こちらの黒門山道も魅力的でなかなか面白いです。

彦根城の天守を撮るなら玄宮園。絶対的な映えスポット!

黒門を出ると玄宮園があります。
玄宮園は日本庭園と茅葺き屋根の宮殿があります。こちらは、彦根藩が客人をもてなす為の客殿だったそうです。

ここは彦根城の定番写真撮影スポット。
そびえ立つ彦根城と日本庭園と宮殿。
周りには近代的な建物が何もないので、タイムスリップしたかのような景色です。

玄宮園を出て水掘沿いに歩くと、最初の佐和口御門前に出ます。
現存の馬屋が残っているので、見て周ります。

馬は21頭も収容できたそうで、当時はもっと大きな馬屋だったそうです。
L字型の巨大馬屋です。

天守は小さめでしたが、城は天守だけではありません。
櫓や門も含めた城郭全体を城と言います。さらに街の雰囲気や景色、時代背景なども含めて楽しむもの。

そういった観点から見ると、彦根城というのは非常に魅力的な城でした。
そして、ちょうど昼の12時頃に3日間の関西方面城巡りは終了。
非常に充実した3日間でした。