大分県
【1】府内城(大分市)
→ 大分市中心部にある近世の平城。別名:白雉城(はくちじょう)
築城年:1597年 築城者:福原直高 特徴:大友氏の本拠・大分府内館の跡地に、江戸時代初期に築城。 遺構:堀、石垣、門が残る。2023年には天守台と櫓が復元され話題に。 現在:城址公園として整備され、夜間ライトアップも行われる。
【2】岡城(竹田市)
→ 壮大な石垣が残る九州屈指の山城!滝廉太郎「荒城の月」のモデル
築城年:12世紀末(源頼朝の家臣・緒方惟栄が築く) 戦国期:志賀氏 → 中川氏(関ヶ原後) 特徴:標高325mの断崖絶壁に築かれた要害堅固な山城。 見どころ:総延長1.5kmに及ぶ壮麗な石垣群。春の桜も有名。 現状:天守は残らないが、城跡全体が“石垣の博物館”と称される。
【3】中津城(中津市)
→ 黒田官兵衛(如水)築城。海に面した珍しい“海城”
築城年:1587年 築城者:黒田孝高(官兵衛) 特徴:日本三大海城のひとつ(他:高松城・今治城)。 天守:現在の天守は昭和期の模擬天守(歴史博物館)。 遺構:石垣・堀・櫓などが残る。官兵衛の資料も多数展示。
【4】臼杵城(臼杵市)
→ 島に築かれた“海城”からスタートした戦国の名城
築城年:1562年(大友宗麟) 特徴:かつては海に浮かぶ島城(丹生島城)だった。現在は陸続き。 遺構:石垣、門、空堀などが良好に残る。 現在:城址公園として整備、臼杵の町並みと一体化した景観も魅力。
【5】杵築城(杵築市)
→ 城下町の雛壇式武家屋敷が有名。海と山の絶景
築城年:1394年(木付頼直) 特徴:小高い丘に築かれた小規模な平山城。 天守:現在の天守は模擬だが、石垣や城下町の町割りが美しく残る。 見どころ:武家屋敷通りとの組み合わせが「日本の小京都」として人気。
■ 佐伯城(さいきじょう)
→ 山上の石垣が圧巻!佐伯藩・毛利家の居城
所在地:佐伯市(市街地を見下ろす山上に立地) 築城年:1606年 築城者:毛利高政(元・長州の毛利氏の一族) 形式:山城(標高約144mの城山) 特徴:本丸からの見晴らしが絶景!石垣の保存状態が非常によく、高低差を活かした曲輪構成がわかる。
● 見どころ
山頂にある本丸の石垣群は、曲輪が階段状に連なり、堅固な防御性を実感できる構造。 麓には「歴史資料館」や、復元された「番所」もある。 春は桜、秋は紅葉で美しい散策コースになる。
● 現在
「城山公園」として整備。山頂までは登山気分で20〜30分程度。 2023年には石垣の保存整備も進み、注目度が上がってる。
■ 日出城(ひじじょう)=暘谷城(ようこくじょう)
→ 海辺の城で、別府湾を見下ろす絶景ロケーション!
所在地:日出町(日出湾に面した海城) 築城年:1602年 築城者:木下延俊(豊臣秀吉の正室・おねの甥) 形式:平山城(海に面する立地) 特徴:潮の干満で水堀が変化する「潮入りの堀」がある珍しい構造。 遺構:石垣、堀、門などがよく残り、天守台もある。
● 見どころ
城跡からの海の眺めが最高。 城内にある日出中学校の敷地が城跡そのものという珍しい例。 城下町の面影も感じられ、静かで歴史ある雰囲気。
■ 角牟礼城(つのむれじょう)
→ 豊後森藩(玖珠町)の山城。中世から続く要害の地
所在地:玖珠町(玖珠盆地の北端) 築城年:鎌倉時代(久留島氏による近世整備は江戸初期) 形式:山城(標高576mの角埋山) 特徴:山頂の石垣と横堀がよく残る中世・近世融合型の城郭。 遺構:石垣、曲輪、土塁、堀切が明瞭に残っていて、登山しながら歴史探索が楽しめる。
● 見どころ
本丸や二の丸などの郭が連続し、自然の地形を活かした構造。 久留島氏の拠点で、藩校・学問も盛んだった場所。 近くの「豊後森機関庫(SL遺構)」と一緒に観光する人も多い。