足利氏館(鑁阿寺)

鑁阿寺(ばんなじ)は、栃木県足利市家富町にある真言宗大日派の本山。

「足利氏宅跡(鑁阿寺)」(あしかがしたくあと ばんなじ)として国の史跡に指定されている。

本堂は国宝に指定されている。日本100名城の一つ。

所在地栃木県足利市家富町2220
山号金剛山(こんごうさん)
院号仁王院(におういん)
宗旨新義真言宗
宗派真言宗豊山派 → 真言宗大日派
寺格本山
本尊大日如来
創建年1196年(建久7年)
開基鑁阿(足利義兼)
正式名金剛山仁王院法華坊鑁阿寺
別称大日様
札所等(御朱印)関東八十八箇所第16番(大日如来)
聖観音
大黒天(足利七福神)
文化財本堂(国宝)、鐘楼、経堂、金銅鑁字御正体ほか(国の重要文化財)
足利氏宅跡(国の史跡)
御霊屋、多宝塔、木造大日如来像、木造足利歴代将軍坐像ほか(県文化財)


概要

寺号の詳名は「金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)」と称する。

足利氏の氏寺。本尊は大日如来。

鑁阿寺はもともとは足利氏の館(やかた)であり、現在でも、四方に門を設け、寺の境内の周りには土塁とがめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。

節分行事として鎧年越があり、鎌倉時代に金山城足利泰氏が武者500騎を集めたのが起源とされ、1915年(大正4年)に地元の繊維業者の有志によって武者行列として復活した。

歴史

  • 12世紀半ば – 足利氏の祖・源義康が同地に居館(足利氏館)を構える。
  • 1196年(建久7年) – 足利義兼(戒名:鑁阿)が理真を招聘し、自宅である居館に大日如来を奉納した持仏堂、堀内御堂を建立。
  • 1234年(文暦元年) – 足利義氏が伽藍を整備、足利氏の氏寺となる。
  • 南北朝時代 – 鶴岡八幡宮の支配下となる。
  • 1908年(明治41年) – 鑁阿寺本堂が古社寺保存法に基づく特別保護建造物(現行法の重要文化財に相当)に指定される。
  • 1922年(大正11年)3月8日 – 「足利氏宅跡」として国の史跡に指定される。
  • 1950年(昭和25年) – 文化財保護法の制定により、本堂が重要文化財に指定される。
  • 1951年(昭和26年) – 真言宗豊山派から大日派として独立。
  • 2006年(平成18年)4月6日 – 「足利氏館」として日本100名城(15番)に選定される。
  • 2013年(平成25年)8月7日 – 本堂が国宝に指定される。

アクセス

写真で見る足利氏館(鑁阿寺)